Piano cafe "Scherzando"     ピアノカフェ・スケルツァンド

ピアノ調律スケルツォの喫茶店。 お茶しながら ピアノと音楽の会話でくつろぎませんか。

一日再生調律 (+α) ワーグナー・w1 -②

もう作業は終わっているのですが、お預かりしましたワーグナーの作業の続きの写真になります。

 

年末までになんとか… というご要望を頂き、2015年最後に仕上げたピアノでございます。

 

 

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ちょっとチューニングピンがゆるいかなぁ、とお預かりした当初心配していたところもしっかり直りました!


クリスマスに間に合ってよかったです。

2016年_あけましておめでとうございます。

お世話になっている御客様、関係者の皆様

遅ればせながら本年もよろしくお願い申し上げます。

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筆不精、

ブログもたいてい記事を三つ四つまとめて書き、

気付けば1ヵ月近く放置して、またあわててまとめて書くの繰り返し。

こんなものではございますが、

本ブログ・ピアノカフェスケルツァンドとのお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

 

調律の御依頼はもっとよろしくお願い申し上げます~。

 (・_・。))ー

お客様からの頂きもの

長年お世話になっている調律のお客様…

千葉県市川市の『O’d DINER(オーディー・ダイナー)』 さん。

 

先月も調律に読んでいただき、

作業を終え帰るところ、二代目を引き継がれたマスターに呼び止められ、

 

「このたび30周年を迎えまして、こんなの作りました。よかったら使ってください。」

 

そういって手渡されました。

 それがこのロックグラス。 

  こういうのって、ほんとに嬉しいものですね。

  このグラス、少し持ち重りのするところがいい。

 

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普段買うことのない ちょっと贅沢なウイスキーを買い、

蓋をあけ、頂いたグラスにそそいでみる。

古ぼけた自分のピアノにおいてみちゃったりして。

  

ほんとは譜面台にグラスを置くなんてとんでもないことなんですが…

 

まぁこういう晩くらいはお許しくださいませ。

 

セミ・オーバーホール  ディアパソン・210E ④  我孫子市N様

内外装、各パーツの整備も終わり、仕上げ…というか本来のピアノの整調・調律にはいります。

 

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シュワンダーアクションとい方式。

時代に淘汰されて、今はおそらくこの方式で生産されているモデルはないとおもいます。 

が、その名残でしょうか、今現在生産されているディアパソンのアクションも、ベッティングスクリューというパーツが他所とはちょいとちがい、整調に難儀するところがございます。

 

 

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そんなこんなで整調・調律を終えました。

長年保管された状態で、ピッチも本来の442Hzから433Hzあたりまで落ち、タッチも狂っていたのですが、指弾させていただき、弾きやすくなったかとおもいます。

 

鍵盤というのは押すだけの力加減で,

PP(ピアニッシモ)から

FF(フォルテッシモ)までの音量をつけるもの。

それはただダイヤルのように定まった音量区別をつけるものではなく、弾き手の意思によって、また曲によって異なるものです。

そのコントロール具合が非常によくわかるピアノでございました。

また、象牙の質感がよく、ご購入当時、浜松まで選定にいかれた理由がよくわかります。

 

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梱包し、脚・ペダルをはずしたところで最後の仕上げ。

  その外した脚・ペダルの磨き上げをいたします。

 

 

 

 

 

 

 

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錆びたロッド。

磨くと素直にサビ・汚れが落ちてくれてきれいになってくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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セミ・オーバーホール  ディアパソン・210E ③  我孫子市N様

今回は外装みがき。

ご実家でピアノカバーをかけて保管されていたので、ひどい傷はないのですが、

 

やはり経年における多少の傷はございました。

まずは屋根の研磨から。

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普段手をいれることのない大屋根の裏側。

写真写りが悪いですが綺麗に磨き上げました!

 

 

 

 

 

 

屋根を外し、

弦とチューニングピンの磨きです。

しかしこのピアノ、その名のとおり全長が210cmあります。

 

やはり作業してみると大きい。

 

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セミ・オーバーホール  ディアパソン・210E ②  我孫子市N様

 ディアパソン・210E。

内外装の磨き。

アクションを外して整備します。

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一口にアクションをいっても大別すると、

・アクション

・鍵盤

・筬

の三つ。

これがひとつになっております。

 

このピアノ、ちょっとめずらしいシュワンダーアクションという方式です。

 

まずは鍵盤。

象牙の表面が汚れとともにかさついていました。

せっかくなので漂白し、表面を研磨させていただくことにしました。

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この状態で一日天日干し。

半紙を介してオキシドールを塗布しております。

たまに注意ながらオキシドールを拭きつけます。

 

 

 

 

 

同時進行で筬の作業。

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鍵盤そのものの可動を支えるのはフロントピンとバランスピン。

この両方を根元から磨くことで鍵盤の動きがスムーズになり、タッチ整調の第一工程といえる大事な作業です。

 

鍵盤の円滑で均一な可動を整え、そして整調を施す。

製作時(もしくはハンマー交換時)には、そこから鍵盤の側面にキーレット(鉛)を打ち込み、

アップウェイト(押し下がる重さ)

ダウンウェイト(鍵盤が持ち上がる強さ)を整えます。

 

このたびはそこまでの作業をしませんが、ピンを磨き、鍵盤側のピンホールを調整すれば相当にタッチはよくなるはず。

最初指弾したとき、タッチがかなり重めに感じました。

 

ピン磨きに加え、整調でどこまで変わるかが楽しみです。

 

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ハンマーのファイリングを施し、

象牙鍵盤、黒鍵も磨き、筬にはめこんでいきます。