ピアノの場合、オーバーホールというと弦の交換まですることを言うのが一般的です。 しかし、それは一台ピアノが買えてしまうくらいの金額になってしまいます。
ピアノ調律スケルツォでは、お預かりしたピアノを、ただきれいにするのではなく、修理できるところは極力交換パーツを抑えて、コストを抑えて、蘇らせる…
それを、「ピアノクリーニング」ではなく、「セミ・オーバーホール」と銘打って作業させていただいております。
さて、この度「セミ・オーバーホール」させていただくのは、ヤマハ・U3H。
お引取りする現場が、住宅街の奥まった御宅で、しかも搬出するのにもクレーンが使えない2階。
すべて手作業で下ろすという作業でございまして、梅雨の時期あいまって、お預かりするまで大変時間がかかってしまいました。
お待たせしてしまい、本当に申し訳ありません。
親子2代、いやこれから3代でお使いになる、思い出のつまったピアノ、作業開始が遅れた分、精一杯作業いたします。
しかし、状態を拝見すると、これは直し甲斐がありそうな予感!
↑㊧:アクションのフレンジコード、ほぼ全滅!
↑㊨:それによって、二次被害であるバットスプリングの折れ曲がりがたくさん。
↑㊧:鍵盤の小口。 膨張してふくらんでます。
小口とは、白鍵の上面ではなく、垂直に向いてる正方形の部分です。
↑㊨:鍵盤上面のよごれ。 ピアノを習い始めたときに書いたのでしょうね。
どこか懐かしいようなかんじがします。
このたびは、鍵盤の作業からはじめます!