先回の続きでU3Hのセミ・オーバーホールです。
まずは鍵盤。
鍵盤の研磨機にかけたら落ちるかと思いきや…
汚れかとおもいきや、おそらく鍵盤の上面を除光液か強いアルコールで拭いたのでしょうか、よーくみると溶けて相当に凹凸がついていました。これがなかなか難儀でございまして…
写真をクリックしていただくとわかりますが、ゆず肌みたいになってます。
バフグラインダー(研磨機)にかけても、深い凹みがなかなとれません。 これを深追いすると、上面が波打ってしまうのです。
こうなったら! ということで鍵盤の上面を耐水ペーパーで削ることにしました。
粗めの320番から 400番→600番→800番 です。
鍵盤を張りかえることもできるのですけど、できるかぎり直せるものは直してみます。
バフ・グラインダーはとにかく研磨粉の埃がすごいので、とても屋内では作業できません。 なのでいっつも表でやってます。
この時期、天候との勝負でもあります。
しっかし 暑い~!
磨いては確認し、波打ってたらペーパーがけ。 これを何回か繰り返しています。
なかなか一発でうまくいかないんだな! これが!
おっと…
それと鍵盤のガタツキが少々気になったのを忘れてました。
私はピアノを弾いて、この鍵盤ガタツキがあると、すごく気持ちがワルイ。
なので、ブッシンクロスというパーツに柔軟剤を刺しました。
注射器を使って、なんだかあやしい薬…みたいですね。
交換するほどではないけど、ヘタリが気になるブッシングクロスは、この柔軟剤をいれてフェルトを膨らまして調整します。
さて、鍵盤(白鍵)上面の仕上がりはというと…
鍵盤の小口も張り替え、側面もペーパーをあててます
あとはピアノに収めて、気になるところを修正したいとおもいます。
つぎはアクションの整備でございます。