秋の晴天の日です。
猛暑から9月にはいって悪天候つづき。
残暑日がなかったけど、天候に恵まれた連休ですね。
そんな中、ピアノ調律スケルツォはがんばっております!
このたびお預かりしたピアノ(YAMAHA・U3H)、
調律でお世話になっているお客様からのご依頼です。
ご熱心にピアノの練習をされるため、なかなかピアノを預けるタイミングがなかったのですが、この秋口に時間をつくってくださり、ピアノのセミ・オーバーホールをお任せくださいました。
お任せくださり、本当にうれしいかぎりです。
私事ですが、社会人となり一人暮らしをはじめたとき、どうにもピアノが欲しくなり中古のU3Hを買いました。 当時は高かったサイレント機能を組みこみ、夜な夜な練習していたものです。
そんな懐かしさもあいまって、気合がはいります!
深い傷こそないものの、よくお弾きになるだけあって消耗している箇所が多く見受けられます。けれど作業台数を多くこなしているピアノでもあります。。
自信とやりがいがあります。
1970年代のものなのに、未だ消耗箇所さえ修復すればなんの遜色もなくきれいに響くというのはすばらしいことですね。
背面の音響板の清掃。
ハンディクリーナーがすぐにまんぱんになるほど埃が詰まってます。
たいていのピアノはこうです。
調律の修行時代に思い知ったこと。
それは立つ位置によって音の響きがちがうということでした。
自分が調律しているとき聴こえない倍音の響きが、人が調律しているピアノの背面側からだとほんとよく聴こえるのです。
いつしかそれが背面にたたなくても少しは聴こえるようになり、
また、調律の出来栄えも自身で演奏をしたときに、その良し悪しがわかるようになりました。
なので、まことにおこがましいようですが、ピアノを弾くにあたって、
こうした響きを巧みに曲にのせることが「上手い演奏」だと思うのです。
難易度が高い曲を弾きこなせることだけが「上手」ではないはずです。
なんて、話が脱線してしまいました~。
全体的にくすむ外装。
バフがけで表面を研磨します。
これがどう仕上がっていくのか。 T様、楽しみにお待ちくださいね!
※ ブログのアップが遅くて本当にすみません。
この作業自体は中旬より取り組んでおりますので何卒ご了承ください。