さてさて前回の続き、
EASTEIN の作業開始です!
調律師たるもの、そのピアノのコンディションを推し量るにあたり、
素の状態で指弾し、どのような常態か想像し、
そこからピアノの各パネルやアクション、鍵盤を外して細部の状態を確認するべし!
まずはこのピアノで気になったところ。
それは鍵盤のコンディションです。
率直なところ、見ただけで 「あちゃー」なのでございました。
それはなにかというと……
まずはパッとみて鍵盤の間隔がばらばらですね…
(写真をクリックすると拡大されます)
白鍵の ”ソ” と ”ラ”、
触るとわかりますが、”ソ” は左右の鍵盤にぶつかるくらいぐらついてます。
小学校や幼稚園・保育園など、
黒鍵や、高音域・低音域があまり使われていない、
わかりやすいハ長調主体の曲(白鍵だけで演奏できる曲)を、不特定多数の人が使うピアノにこれは多いです。
上二枚の写真は
「鍵盤ならし」 = 鍵盤の水平で均等な高さ調整。
をみています。
右写真では ”ド” の鍵盤がすこし沈んでいるのがわかります。
また、鍵盤上面の割れが目立ちますね。
・鍵盤上面の割れ
・ならし(鍵盤の高さのばらつき)
・あがき(鍵盤の押したときの深さ)
・あそび(鍵盤の左右の間隔と振れ幅)
・鍵盤スティック(押したら戻らない鍵盤)
これらすべての調整が必要な、たいへんやりがいがある状態です!
しかし、なにもこのピアノだけが特別に鍵盤調整がくるっているわけではありません。
この調整は本当に大事だとおもいます。
なぜかというと鍵盤とはスイッチではありません。
「鍵盤」なのです!!!
話すと熱くなり、長くなりますので、その話は次回以降にします
(書くかどうかわかりません)