グランドピアノ・ヤマハG2 のセミ・オーバーホールの2回目作業、 とその前に…
休日の夕暮れ時、ジムでスイミングを終えて帰ろうと建物からでると、「きれいなお月さまだなぁ」と感嘆の声をあげるご年配の方が。 おー、たしかに!
大きく明るく、みごとなお月さまだったので思わず写真に撮りました~。
けど、やっぱり写メじゃダメですね。
以前も大きい虹がかかっていたりと、ここはときどき素敵な風景をみせてくれるのです。
さてさてさて、ヤマハ・G2の作業2回目になります。
この日は外装と内部のクリーニングに取り掛かりました。
んっ? 左側面に大きな傷? 汚れ?
ありゃ、これは見逃していたなぁ。
GPって御宅にあるとき、だいたいが左側面が壁に引っ付いているので確認しづらいんです。 とにかく磨いてみるしかない! ということで、まず最初に徹底的に内外装をお掃除して塗装面を拭き取り、そこでバフ掛けでございます。
さきによーく拭いて付着物を落としておくことや、内部の埃も掃除しておかないとバフ掛けしたときに巻き込んで磨き傷の原因となってしまいます。
下準備を大切にすればするほど後の工程が活かされますのでここは入念に。
この左側面の茶色い汚れは最初の拭き取りでだいたいきれいになりました。
掃除中にとった鍵盤と鍵盤蓋の内側の写真。
小口(白鍵の垂直部分)が黄ばんでしまってます。あとでここも研磨しなければ!
腕木の左右。 この年代のピアノは部分的にラッカー塗装をしているのでバフ掛け時は要注意です。とくに右の腕木は角のところが塗装が剝れています。
外した譜面台。
グランドピアノで傷が多いのがここなんです。
楽譜で傷がつくし、下の布地もすり減って破けていたり。
なにより横の部分。ここは楽譜以外にもペンや物置きになりがちなので磨くのが大変な部分になります。写真には写っていませんが左側には大きな割れがございました。
また、譜面を立てるときの蝶番がさび付き、または中の芯棒が抜けかけていたりと大変なことになっていました~。 蝶番のネジが古い真鍮のマイナスなのでうまく交換できるかが心配でございます。 この手のネジ、ほんとよく折れるんだよなぁ…
アクションを外しました。長年弾きこんだため、弦溝が深くなっています。
写真をクリックすると拡大しますのでよかったら確認してください。
アクションを外したピアノ本体の棚板です。しっかり綺麗にしておきますからね!
次はフレームと弦。
弦が垂直に張ってあるアップライトピアノと違い、水平に張ってあるグランドピアノはここの清掃や磨きが厄介でございます。が、じみ~に丁寧に頑張って仕上げます!
とにかく下の写真のように弦とフレームの間に布地をつっこんだり、綿棒を差し込んだり、思いつく限りの工夫と忍耐とで綺麗にする、これしかありませぬ。
なにやら先が見えない思いで遮二無二頑張りましたー!
次回へ続く!