すっかり春めいてきました。
桜も散りこれから新緑の季節になりますね。
さて、この度は柏市M様からのご依頼で、東京都調布市の御実家からご新居への運送を兼ねて、ピアノのセミ・オーバーホールを承りました。
KAWAI・US60 です。
あれ、これは昨年秋にも作業したモデルだ… と思いつつまずは状態の確認。
経過年数相応ではあるものの、状態がすごくいいですね。
目立った傷もなく、磨き上げれば即売り物になる、そんな状態のピアノでした。
大事にお使いだったことでしょう。
ご依頼主:M様、というかM様の御両親でしょうか、ご購入当時のパンフレットも大事に保管されており、大事な資料をわざわざ写メでお送りくださいました。
わぁ、分解していたらお宝がでてきました~。
楽譜もある!
さぁ、分解と同時にお掃除開始です。
いつもの流れとしまして清掃からはじめるのですが、
ピアノ調律スケルツォの清掃とは (強調してみました!)
① 外装に付着した汚れを雑巾で徹底的に拭きあげる
② 塗装面内側はカビなど雑菌が発生している場合があるため、エタノール等を含ませた雑巾で拭き、再度発生を防ぐ
③ 本体や、外したアクション、鍵盤、各々を掃除機やエアガンを駆使して埃を除去する
④ 白鍵・黒鍵は表面・側面まで拭き汚れをしっかり取る
いくら慣れていてもばっちりやれば2時間はかかる作業で、次の磨き上げの下準備として非常に大切です。 付着してる汚れをしっかり落とさないと研磨機にかけたときに傷だらけになる恐れがあるからです。
段階を踏む作業は、手抜きをすると次作業で取り返すなどということは絶対できません。
これは愚直にやり続けてきたことなので殊更声を大にして言いたいのですが、ピアノはお客様の思い出の詰まった財産であり、また、内部まで綺麗にできるのは調律師だけです。
常に中も綺麗にして、カビ・錆・埃のない状態にしておけば寿命も当然長らえます。
ピアノを掃除せずしてなにが調律師か!、と私は世の調律師に問いたいのれす。
(③のエアーガンは現地・お客様宅では到底できない作業ではありますが、いつも掃除機は持参でお伺いしております)
と少々熱くなってしまいましたが、そんなこんなで作業開始でございます。
続きをどうぞお楽しみに!
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♪♪♪ ピアノ調律スケルツォ ♪♪♪
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