すっかり更新が遅くなってしまいました…(といっても毎度のことですが)
カワイのKS2F、 セミ・オーバーホールに加えて、KORGのサイレントユニットの取付作業です。
ピアノを横に倒し、弦やピンを磨きなおし、外装の磨き上げ(ポリッシャーがけ)。
やはり横に倒さないと、細かいところまで綺麗にみがけません。
さて、一通り磨きあげのあとにピアノの整調・調律を施し、サイレントユニットの取付です。
鍵盤表面のアクリペット&側面の木部を研いできれいに仕上げたあと、裏側にサイレントのセンサー感知のフィルムを貼り付けます。
演奏したときのタッチを正確に感知させるための精度が狂っていてはサイレンとも機能しません。
KORGのサイレント・ユニットは鍵盤と非接触型なので、タッチに違和感がなく、ほんとうによくできています。
カワイの場合、鍵盤の下・棚板にある筬を加工してセンサーを取り付けします。
通常、外すことのない箇所。逆さにしないとジグゾーでは切断することができません。
注意しないと、ジグゾーの振動でパンチングがはずれ、鍵盤ならし・あがきの作業をやり直すという トホホ… ということに。
サイレントも組み入れ、完成の図。
夜中も練習したい人、ジャズやブルースといったリズムを重視した演奏をされる方に、このサイレント機能は強くオススメです。
いくら強く弾いても、電子機器との接触部分がないため、機械を傷める心配が全くないし、なによりピアノのタッチで演奏ができます。
安価な電子ピアノを買うくらいなら、サイレント機能にしたほうがいいです。
高音側の腕木に大きな傷があったのでリペアしました。
これもきれいに仕上がってます。