ピアノ調律スケルツォでは、永らくお使いでなかったピアノを一日かけて、とことん修理に調整に費やす! ということをひとつのパッケージとして行っております。
名づけて「一日再生調律」! ってそのままなんですが。
さて、このたびお任せいただいた Kawai ・KU1 、
せっかくお預かりいたしましたので、一日再生調律(+α)の作業を施します。
ピンヅル、いわゆるチューニングピンのゆるみ故、調律が安定しない症状。
前回の写真で、丸い紙(フロント・パンチングペーパー)でマーキングしてあった箇所がそれ。
以前にこのピアノの調律をした調律師さんが丁寧に印しておいたんですね。
ピンとピン板の間に『謎の薬品』?を流し込み、木材を膨張させピンヅルを直す。
当然ながら、液体は横には浸みていかないのでピアノを横に寝かせました。
何を流しこんだかは秘密!
これ、ほんとうにピンヅル修理にもってこいの秘法です!
(同業者さん、ピン・タイトナーじゃないです~!)
これで一晩寝かせます。
ピアノを縦に横に、埃をエアガンと刷毛と掃除機で徹底的に落とします。
これが以外に大変です。
ときに新品製作当時の木片が出てくることもしばしば。
外装を軽く磨き上げ。
ちなみにこのピアノは海外製のサイレントユニットが取り付けてありました。
壊れていたらしく、作業前のチェックでたしかに幾つかならない音がありました、が……!
一通り清掃を終え、整調と調律でございます。
ハンマーのパンクもきれいに直りました!
それと、ピアノサイレントですが清掃と再調整でなんと復活!
やったぜ!
ヘッドフォンはさすがに中古というわけにいかないので、ご用意くださいね!
連休前に間に合わすつもりでしたが、お待たせしてすみません。
出荷前に、お届け時に納品調律いたしますので何卒ご了承ください。
お喜びいただければいいのだけれど。