先回からの続きです。
ごらんくださいませ。
このマフラーフェルト。
弦を打つハンマーフェルトの間に暖簾のようになっているのが、
アップライトピアノの真ん中の弱音ペダル。
踏んでロックしたら、弦とハンマーの間にこれが下がり、弱音させる構造です。
虫喰いではありません。
よく写真を見ていただくとわかるのですが、敗れているところ、四角く破れるのです。
夜にこの弱音ペダルを使って練習に励まれると、このフェルトがボロボロになります。
その割にハンマー自体の弦溝はそれほど深くない。
夜にしか弾けない中、一生懸命練習なさっていたのでしょうね。
以前に調律をお任せいただいたのですが、
その際、『次高音あたり一箇所、弱音が利かない』とおっしゃってました。
工具鞄に入れてるイスの足に張るフェルト、
といってもキーカバーを切って両面テープを貼っただけのものですが、これがけっこう重宝ものなんです。
本来とは違う使い方ではありますが、当時はこれで対処いたしました。
…しっかし (´Д`;)・・・
…すっかり忘れていました。 確かに弱音はしますけど、あらためてこうして写真で撮るとなにやら恥ずかしい…
速攻で交換!
この作業をするときってなぜだか心落ち着きます。
きまって夜だし、一通りのクリーニング・修理の終了でもあるからです!
順序が逆ですが、日中は、アクションの整備+サイレント機能の取付でございました!