すっかり秋めいてきました。
この度ご紹介するのは KAWAI BL-71 のセミ・オーバーホールでございます。
茨城県牛久市のご実家におうかがいし、お任せいただいのが10月1日。
ピアノのお引取りが10月22日。
で、すっかりひと月以上経ってしまいましてブログにするのが遅れ、誠に申し訳ございません!
でもしっかり作業は進めていますからどうぞご安心を。
さてさて
慌てたせいか全体写真がありませんが、早速分解してみました。
カワイのBL-71。
いわゆる「仏壇」と業界では呼んでおりますが、
よくあるアップライトピアノは鍵盤蓋を開けると譜面台がついておりますが、
このモデルはわざわざ楽譜置きが鍵盤蓋と別についております。
グランドピアノと同じ高さでが楽譜がおけるため、演奏姿勢が良くなります。
地味ながらこれは大変良い設計思想だとおもいます。
細かくチェック。
ちょいちょいと小傷があります。
真ん中と右の写真は譜面台の可動部のキズになります。
パッキンが劣化し、むき出しになったネジの頭がこすられて塗装面を削っていました。
右側面とピアノの背面になります。
見えずらいところではありますが、右側面の下端は木部が削れていました。
こうした傷は目立たないよう補修しておきます。
作業の段取りは
① 塗装面の付着した汚れ落としと背面(音響板)と内部の徹底清掃
② ピアノ内部の弦、ピン、ペダルなどの金属パーツの研磨
③ 塗装面のバフ掛け(磨き上げ)
④ 鍵盤上面の研磨
その後にピアノ本来の可動部の調整として
⑤ アクション・ハンマーのファイリングや可動部のチェック、調整
⑥ 鍵盤の傾き・高さ・深さの調整
⑦ 他、各部調整 (ピアノの整調作業)
最後に音律を整える
⑧ 調律
という流れになります。
では続きは次回!