Piano cafe "Scherzando"     ピアノカフェ・スケルツァンド

ピアノ調律スケルツォの喫茶店。 お茶しながら ピアノと音楽の会話でくつろぎませんか。

ピアノの移動のあいまに一日再生調律  YAMAHA U30A 柏市A様 ②

前回からの続きになります。

 

ピアノの保存状態というのも千差万別で、それもそのはず。

ピアノを構成する材料は、

・木材

・金属類

・羊毛ほか布類

になりますが、管理するのに各々適温や適湿(適湿という言単語を作ってしまいました)は違うはず。

木材にはうるおいが必要でも、金属やフェルト類には加湿となってしまうこともあるはず。

そうしたことが相まって、調律はバラバラでもピッチ自体はさほど下がってはいない、

しかし、カビや虫食い等が発生していた、というのがこの度の状況です。

 



親板(側面)の内側ですが、まずはエタノールを含んだウェットティッシュで滅菌、そして雑巾で拭きます。

写真ではわかりづらいかもしれませんが、この度は跡が多少残ってしまいましたが、

しっかり滅菌できたものと思います。

さて、しっかり清掃を終えたとっころで整調開始。

・鍵盤の間隔と傾きを整え、

・ならし(鍵盤の高さ)、あがき(鍵盤の深さ)を整える

・ハンマーの間隔、打弦距離の調整、

・バックストップ、ダンパー(スプーン)調整、レットオフ… と整えます。

 

ご依頼主のA様はこのあたり熱心にご質問くださいました。

しっかり整えましたので、お届けの調律時には素敵な演奏を楽しみにしております!

 

写真には撮りづらく、文章だけになってしまいますが、作業スケジュールとして、

 

1回目:清掃と磨き、パンチングクロス交換と鍵盤調整、調律(ピッチ上げ)

2回目:(1日目より数日あけて)整調と調律、整音、鍵盤押さえと譜面台蝶番の交換

3回目:全体的な最終チェック

 

になります。

最後の写真、鍵盤押さえのフェルトも虫食いがありました。

これがやはり気になったので張替えさせていただきました。

交換後の写真がなくて申し訳ございませんが、お気に召していただければ幸いです。

 

A様、奥様、お届け後の調律の際は何卒よろしくお願いいたします。

 

先になりますが、御礼を申し上げます。

この度は誠にありがとうございました。

 

ピアノの移動のあいまに一日再生調律  YAMAHA U30A 柏市A様 ①

暮れになり、今日あたり寒さが増してきました。

残暑が長く続いたので秋らしい日和が短かったですね。

 

この度お任せいただきましたのが、柏市A様のヤマハ・U3Aになります。

 

 

 

ご自宅と同じく柏市内の奥様のご実家よりピアノを運ぶなら、一回お掃除と整備をしてみたら… ということでこの度のご依頼となりました。

 

お伺いするとご主人様が相当なピアノの腕前。

ご見識も深く、お下見だというのにずいぶんピアノの話で盛り上がり、ご実家では思わず長居してしまった次第です。

 

さて、分解すると…



このピアノ、和室で20年以上調律もしていなかったのに音律それほど落ちていなかったのには少し驚いておりました。

だいたいが 49A=435~437Hz くらいまで落ち込み、複数回調律をしなければ安定しないものですが、このピアノは 439Hzくらいと、ピッチ自体は 3Hz落ちくらいでした。

やはり和室というのは湿度が安定するものなのでしょうか。

ただし、内部に湿気がたまっていたのか、親板(側面の板)の内側には少々カビが発生し、また、棚板(鍵盤を支える板)のフェルト・クロスのパーツには虫食いが見られました。

 

 

徹底清掃中。

 

掃除、ペダルやYAMAHAのロゴ等真鍮パーツの研磨、そしてバランスパンチング交換を済ませ、いよいよピアノの整調(タッチ調整)と調律になります。

 

 

ピアノの移動のあいまに一日再生調律  KAWAI NS35 柏市T様

久しぶりの投稿になります。

本当に久しぶりで、この「はてなブログ」の操作方法が変わっており、困難を極めながらご紹介をしております。

 

この度ご依頼をいただきましたのが、柏市T様よりご依頼いただきましたアップライトピアノの一日再生調律のご依頼になります。

もともと、ご実家の茨城県取手市から千葉県柏市のご自宅へピアノを運送するおつもりでしたが、やはり少しは清掃や整備をしてきっちりしてから運び入れたい、とのことでご相談の上、「搬出」➡「清掃・調律・他作業」➡「お届け」、という流れで作業を承りました。

T様、ありがとうございます。

 



いつものわるい癖でいきなり作業に入ってしまったため、作業前のお写真を撮り忘れてしまいました。 申し訳ございません  ( ノД`)シクシク…

(というか今時この顔文字もないですよね)

 

さて、その分しっかり作業はしておりますのでご安心を。

毎度の流れではありますが、

・分解前に外装(塗装面)の汚れ落とし

・長蝶番(天屋根と鍵盤蓋)の付着した汚れ落とし

・音響板(背面)の埃落とし

です。

作業前の背面の写真。

家具の後ろはたいがいこんな具合ですが、アップライトピアノの背面はむき出しの音響板、つまりスピーカーのようなものです。

内部には駒が弦を突き上げているし、非常に重要な箇所です。

もちろん他の部分も大事ではありますが、温湿度の影響を受けやすく、また響板割れなど起こればピアノは御釈迦(って漢字で書くのでしょうか)です。

なのでここの清掃は実は大変に気を使っております。

 

設置するときもあまり壁にぴったりつけず、6~8センチは空けて置くのが音響的にもカビ対策の上でもよいかと思います。

 

この作業をする際はピアノを表に引っ張り出し、掃除機を使って清掃し、仕上げにエアーガンで隅々の埃を吹き飛ばします。

 

さて、次は、

・パネル類(上前パネル、鍵盤蓋、鍵盤押さえ、下前パネル、拍子木)を外す

・アクション、鍵盤を外し、各々清掃

という流れ。

アクション、鍵盤、ピアノの内部を掃除。

上記同様に仕上げはエアーガンを使います。

ずいぶんエアーガンを多用するとおもわれることでしょう。

 

とくに鍵盤というのは可動部にバランスホール、フロントホールと木部に穴をあけております。 こうしたところに埃が入り込み、掃除機ではなかなか吸い込みができません。そのため、エアーガンを使うのですが、あまり噴出力が強かったり、コンプレッサーの水抜きをしていないと逆効果というか破損の原因ともなるので神経を使います。

しかし、この作業をおこない、鍵盤をすこし天日干し、というか風通しの良いところにさらす、さらにバランスホール側も研磨しておくと、これが非常にピアノの弾き心地が変わります。

時には細々と技や腕前を駆使するよりも、なんのことはない丁寧に大胆に清掃することが一番のようにも思えます。

それがお客様へ「運送のあいまに一日再生調律」をお勧めする一番の理由かもしれません。

ここまでで、朝9時よりお昼頃までという、だいたい半日の作業となります。

 

 

 

 

ピアノの移動のあいまに一日再生調律  ベルトーン 茂原市H様

すっかり初夏の兆し。

 

さずがに日中 30℃ 近くなると作業に差支えがでるため、調律へ赴くのにネクタイをつけずにお邪魔するようになりました。

 

今はこれでも朝夕は過ごしやすくございますが、猛暑がいまから懸念されます…。

 

 

さて、この度はピアノの運送の途中でいったんお預かりして

ピアノの徹底清掃と調律+α = 『一日再生調律』 という作業を承りました。

 

ピアノの、

調律ほか、タッチ調整や整音といった作業はもちろん、

ながらく手つかずだったピアノの修復・調整作業や外装の磨き入れ等、やりだすと時間も予算もかさむため、全ての作業時間を一日までと限定したのが『一日再生調律』というサービスです。

実際は2~3日かけることもありますが。

 

昨今この作業を承る機会が多く、茂原市より御依頼を頂戴した H様のピアノの作業をご紹介いたします。

 

H様、ずいぶんお待たせして申し訳ございません。

作業はほとんど終了しておりますが、毎度ながら私の筆不精というがブログ無精    で掲載が遅れてしまいました。



一日再生調律 & サイレントユニット取付 ②  長野県 B様

さて、前回からの続きで

調律と整調を行い、ピアノのコンディションを整えてから最後にサイレントユニットの取付です。

 

 

この度ご注文いただきましたのは、

ニッシンエレクトロ社製のサイレントユニット・RB9000になります。

ピアノ消音ユニット ピアメイト RB-9000 - ニッシンエレクトロ (nissinel.co.jp)

 

東京都西東京市にある企業で完全日本製です。

産業展示会でお会いした技術者の方も丁寧に質問に答えてくださるのでとても安心です。

最近とても人気のサイレントユニットです。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし取付で問題が!

 

アクションの写真です。

ダンパーストップレール(赤いフェルトの張ってある横長の木材)の固定ネジが錆で固着している!

(しかも写真には載せてないけど、中央部も同様に錆びついていました)



サイレントユニットの消音バーを取り付けるある意味一番大事なパーツの取付ができないとはまったく話にならず、これには本当に頭を抱えました。

なぜか。

ちょっとドライバーで回そうとしただけでさび付いたネジ穴がつぶれてしまったからです。 うわぁ、どうしよう…t と嘆きつつ、そんなことよりほかの作業を進め、その間に解決策を考えようと淡々を作業を進めていましたが、ついにこの問題に取り組むべき時がきました。

 

解決方法

① アクションからブラケットをはずす

② ネジに潤滑剤(KURE556)を吹き付け、ネジ穴を柔らかくする

③ ネジ頭を延々と火であぶり、ネジを膨張させ穴を広げ、ネジを冷ます

④ 頃合いを見計らってバイスプライヤーで固着したネジを外す

 

調律師なら①をするとすべての整調が狂う恐れがあるのでやりたくない作業です。

しかし今回はそうも言ってられません。 

思い切って中音部と高音部側のブラケットを外し、上記②~④の作業を各々行いました。

 

見事成功!

よかった~。ほんとにほっとしました。

ブラケットを折ってしまったりしたらピアノは台無しですからね。

しかしバイスプライヤーなんで使ったの何年ぶりだろう。

 



そんな苦心をしつつ、無事サイレントユニットの装着、完了です。

 

前回写真を載せ忘れてしまいましたが、清掃のあいまにフェルトハンマーの先端に付着した弦溝の汚れを綺麗にブラシで清掃してあります。

音色も良くなりましたし、調律・整調とサイレントユニットも無事に取付け、あとは御納品日を待つばかり。

 

B様、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

 

♨ 番外編 ♨

 

1月の終わり、B様の御実家へお下見に行った際、

帰り際に銀行へ行く用事があったため、近くの駅前へ行きました。

 

私、ながらく千葉県民をしておりますし、八千代市へもよくお伺いはしておりますが、

『八千代台駅』駅前商店街 というところは実は初めてでございました。

 

 

こんな大きなアーケードや駅前ビルがあったんだ…、と、

しょっちゅう近くを通っていたはずなのに知らない今まで知らなかった街に来た喜びをかみしめておりました。

 

 

最近聞くこともなくなった 地元・千葉県のFM局 ”Bay-FM” のコマーシャルで

「ユア~エル~ム~♬ 〇〇時をお知らせします」 

というのがありましたが、

「これがあのユアエルムか!」 と一人感動に身を奮わせて…というほどでもなかったですが、ちょっと嬉しかったのは事実です。

しかしユアエルム、意外に広いのにはびっくり。

おかげでなかなかATMコーナーが見つかりませんでした。

 

2階のおもて広間にでると、ロータリーには京成の豆バスも走ってたりなんかして、なんだか少し時代の流れを感じました。

 

スケルツォの仕事のあいまのひと時でございました!

 

 

 

 

一日再生調律 & サイレントユニット取付 ①  長野県 B様

気づけば年明けから2ヵ月。

早いものです。

 

この度御依頼をいただきましたのが、なんと長野県の方。

御実家が千葉県八千代市ということで当方へお問合せくださり、まずは御実家へお下見へお伺いし、ピアノのコンディションをお話しして御依頼の運びとなりました。

 

 

B様、お待たせしました。

作業状況の投稿が遅くなりまして申し訳ございません。

 

ピアノのコンディションがよく、とことんきっちり磨き入れ! とまではしなくても、

出張版クリーニング作業の『一日再生調律』ということでお任せいただき、サイレントユニットの取付もご一緒に注文いただきました。

 

 

 

すべてが手磨きで清掃し、調律や整調と、きりのない作業時間を1日を区切りとするのが『一日再生調律』です。

 

とはいいつつ、お預かりしての一日再生調律は2日間かかったりしています。

 

 


まずはボディ全面の拭き上げと背面(音響板)の清掃。

そして、真鍮パーツ類の研磨です。

真鍮パーツとは、 

・天屋根や鍵盤蓋のまくりの部分の長い蝶番

・鍵や譜面台下のメーカーのロゴ

・ペダル

になります。

ここを光らせます。

 

 

 

御客様宅では絶対できないエアーガンでの埃を飛ばす作業。

これをするとたまにピアノ製作時のおがくずすら飛び出てくることがあります。

 

ピアノは大別すると

・ボディ(弦、音響板)

・鍵盤

・アクション

の三つになりますが、各々清掃し、埃をよく落とす。

錆やカビなど(今回はありませんでしたが)を見つけてはよく落としてピアノを組み立てるだけで、ピアノのコンディションは良くなります。

 



白鍵だけピアノにセットし、上面を拭き、

黒鍵はとくに側面に付着している汚れを落とします。

 

 

次回、サイレントユニットの取付をご紹介します。

セミ・オーバーホール STEINBACH SX-7 ③ 小平市 K様 完成!

投稿3回目。

K様、お待たせしました。

いよいよ完成です。

 

 

 

 

実際のところ、前回でほぼ作業は完了していたのですが、

この作業を承る前までのピアノ調律のブランクが相当長かったため、調律は狂い放題。

ほとんど半音落ち(ドレミファソラシドと弾くとシドレミファソラシ… というかんじ)の状態でした。

 

なので、まずは粗くでも音を上げ、ピアノを慣らし、そして精密な調律を施すということをいたしました。

 

最後の調律を兼ね、外装の小傷をタッチペンで修正させていただきました。

木目用のタッチペン、結構色の種類が豊富にありまして、その木目に合わせて混ぜて使ったりしています。

これでポコポコとした凹み傷が目立たなくなりました。

 

おっと、イスもしっかり直しておかないと!

 

 

 

最後の調律はお届けして、無事搬入が終わってからのものになりますが、

その前までに調律が狂いづらくなるよう下準備をしておく必要があります。

いい音色になりました。

 

K様、ちゃんと敷板(ピアノの下敷き板)、用意してありまーす。

お届けまで楽しみにお待ちくださいね!

 

追伸

 

お届け日が稀に見る悪天候と思われるため、一週間の延期となりました。

 

ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

 

 

 

  

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