Piano cafe "Scherzando"     ピアノカフェ・スケルツァンド

ピアノ調律スケルツォの喫茶店。 お茶しながら ピアノと音楽の会話でくつろぎませんか。

セミ・オーバーホール   ヤマハ・UX5 ③ ひとまず完成!

調律の合間に作業をさせていただいているので、すっかり遅くなってしましました。

 

じつはこうしてブログを書いている時点でとっくに完成しており、次のピアノの作業にとりかかっていたりするのですが、多少の時間差はお許し願いたく存じます。

 

 さて、UX5の作業。

・ピアノの外装の磨き上げ

・内装 → 弦やピン類の錆落し、汚れ落とし

・アクションの整備(これはアクションのオーバーホールといってもいいとおもってます)

・鍵盤上面の研磨およびガタツキ補正

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↓ あまりに目立つ傷があったものですから、リペアをサービスさせていただきました。

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こうした作業を終えてピアノを組み上げました。

ようやく整調作業と調律。

下の写真をみてお分かりいただけますでしょうか?

鍵盤を押し、アクションを介して弦を叩くフェルトハンマー。

これはまっすぐ正確に弦を打つものでなければなりません。

なのにそのハンマーの間隔が不ぞろい、斜め打ち、とにかくばらばらです。

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↓ グランドピアノでいうところのサポート合わせ。
ジャックの突き上げがそうとうずれているのでここも修正。

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こんなかんじで作業をひとまず終えました。

調律も、じつは「半音下がり」と呼ばれるほど音が落ちており、

中音部は、「ド」が「シ」になってたり、低音側も高音側もなにがなんだかわからない状態の音でしたので、しっかり調律させていただきました。 

しかし、本当の仕上げはお客様宅に運び込まれ、運送で狂った音律を再度調律し、ご確認いただいて、すべての作業が終了します。

楽しみにしていたぶん、喜んでもらえるといいけど…。