調律の合間に作業をさせていただいているので、すっかり遅くなってしましました。
じつはこうしてブログを書いている時点でとっくに完成しており、次のピアノの作業にとりかかっていたりするのですが、多少の時間差はお許し願いたく存じます。
さて、UX5の作業。
・ピアノの外装の磨き上げ
・内装 → 弦やピン類の錆落し、汚れ落とし
・アクションの整備(これはアクションのオーバーホールといってもいいとおもってます)
・鍵盤上面の研磨およびガタツキ補正
↓ あまりに目立つ傷があったものですから、リペアをサービスさせていただきました。
こうした作業を終えてピアノを組み上げました。
ようやく整調作業と調律。
下の写真をみてお分かりいただけますでしょうか?
鍵盤を押し、アクションを介して弦を叩くフェルトハンマー。
これはまっすぐ正確に弦を打つものでなければなりません。
なのにそのハンマーの間隔が不ぞろい、斜め打ち、とにかくばらばらです。
↓ グランドピアノでいうところのサポート合わせ。
ジャックの突き上げがそうとうずれているのでここも修正。
こんなかんじで作業をひとまず終えました。
調律も、じつは「半音下がり」と呼ばれるほど音が落ちており、
中音部は、「ド」が「シ」になってたり、低音側も高音側もなにがなんだかわからない状態の音でしたので、しっかり調律させていただきました。
しかし、本当の仕上げはお客様宅に運び込まれ、運送で狂った音律を再度調律し、ご確認いただいて、すべての作業が終了します。
楽しみにしていたぶん、喜んでもらえるといいけど…。