引き続き 小平市 K様の STEINNBACH SX-7 の作業になります!
K様、更新が遅く申し訳ございません。
楽しみにしてくださってありがとうございます!
天屋根の裏側。
まくったところです。
細かくパーツをはずして磨いております。
パネル・アクションを外して鍵盤の整備です!
白鍵の上面磨き、黒鍵磨きをしました。
黒鍵の側面、ちょっと塗装が剥がれ、木目が見えてますね(左写真)。
木目に塗装を施しました(中と右写真)。
次いでアクションの整備とファイリングを施します。
演奏とは鍵盤を操作し、このアクション(打弦機構)が実際に弦を叩いて発音する構造になっております。
写真の真ん中。
わかりますでしょうか。
この滴状のフェルトハンマーが弦を叩くパーツ。
クリックして拡大してもらうと分かるともうのですが、しっかり弦の溝が各々についてます。
ピアノは弾けば弾くほど、フェルトハンマー弦の溝が深くなっていきます。
本来、滴状の弧を描いていた先端部分が、弦溝によって平になり、しかも硬化して音色が固く、伸びのない音色になってしまうのです。
(かと言って弾いていないピアノもそれはそれで弦や響板を振動させていないので響きの悪いピアノになってしまうのですが…)
可動部の整備と同時にファイリング(フェルトハンマーの整形)を施し、優しく、かつ強く伸びのある音色にしていきます。
とまぁ、ここからが調律師本来の仕事。
毎度のことながら一つ一つ集中して作業していると写真を撮るタイミングを逸してしまいます…
でも、調律しながら自分の写真を撮る調律師っています? と開き直ったりして!
おっと、
ちゃんとイスもキレイキレイにしております!
ボタンにたまった埃を歯ブラシで落し、
逆さまにしてさらに清掃、オイル刺し、脚の固定ネジのまし締めをしております。