前回からの続きです。
見れば見るほど掃除・調整だけでなく、弦やピンだけでなく、フェルトハンマー、アクション部、フェルト・クロスの張替え、音響板の修理等… すべてを修理するオーバーホールがしたくなるような状態です。
しかし、本来はピアノを運送するだけが目的で、そこで一日かけて調律・調整するまでが御依頼だったはず。
とにかく限られた時間で一生懸命できるところまで作業させていただきました。
まずは白鍵だけはめ込んで。
現場(御客様宅)でよくやることですが、こうすると黒鍵に挟まれた部分の汚れが綺麗に拭きとれます。
また、黒鍵は上面より側面の汚れがひどいもの。
一つ一つを手磨きいたしました。
やはり年代物です。
木目のところどころに傷があるのは仕方のないことです。
これを綺麗にするには塗り直しいがいないのですが、部分的補修として木目調のタッチアップペイントで補修させていただきました。
さぁ、いよいよ問題のアクション。
これが…。
バネというバネがさび付いて、なかには折れているものが多数。
これは出来うる限り交換させていただきました。
ここまでで3日目。
もう一日再生調律の範疇ではともて対応できませんが、お引き受けした以上は頑張ります。
バットスプリングコードとダンパースプリングの交換を数多いたしました。
アクションの修理をとりあえず終え、整調・調律を施しました。
先にも書きましたが、これは本格的なオーバーホールを施したいところではございましたが、それをすると法外な予算となったことでしょう。
本当に後ろ髪惹かれる思いではございましたが、作業はここまでとさせていただきます。
この度は誠にありがとうございました。
御届後の調律ではどうぞよろしくお願いいたします。
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