内外装、各パーツの整備も終わり、仕上げ…というか本来のピアノの整調・調律にはいります。
シュワンダーアクションとい方式。
時代に淘汰されて、今はおそらくこの方式で生産されているモデルはないとおもいます。
が、その名残でしょうか、今現在生産されているディアパソンのアクションも、ベッティングスクリューというパーツが他所とはちょいとちがい、整調に難儀するところがございます。
そんなこんなで整調・調律を終えました。
長年保管された状態で、ピッチも本来の442Hzから433Hzあたりまで落ち、タッチも狂っていたのですが、指弾させていただき、弾きやすくなったかとおもいます。
鍵盤というのは押すだけの力加減で,
PP(ピアニッシモ)から
FF(フォルテッシモ)までの音量をつけるもの。
それはただダイヤルのように定まった音量区別をつけるものではなく、弾き手の意思によって、また曲によって異なるものです。
そのコントロール具合が非常によくわかるピアノでございました。
また、象牙の質感がよく、ご購入当時、浜松まで選定にいかれた理由がよくわかります。
梱包し、脚・ペダルをはずしたところで最後の仕上げ。
その外した脚・ペダルの磨き上げをいたします。
錆びたロッド。
磨くと素直にサビ・汚れが落ちてくれてきれいになってくれました。