Piano cafe "Scherzando"     ピアノカフェ・スケルツァンド

ピアノ調律スケルツォの喫茶店。 お茶しながら ピアノと音楽の会話でくつろぎませんか。

セミ・オーバーホール KAWAI BL-71  ②  我孫子市S様

そういえば昨晩は何百年ぶりかの皆既月食

 

作業帰りの夜空を見上げ、不思議なお月様が浮かんでおりました。

 

皆既月食とポプラ並木 – いいね!Hokudai

 

前回からの続きです。

ブログは11月9日ですが、この作業は10月25日にしております。

(ほんとブログが面倒で…、もとい遅筆ですみません)

まずは

① 塗装面の付着した汚れ落としと背面(音響板)と内部の徹底清掃

です。

写真の配置がおかしくなってしまいましたが、

結構な汚れ具合でございました。

前段の作業をしっかりやればやるほど後の作業が丁寧に進むというものです。

気を入れて雑巾がけしましたが、珍しく3枚とも真っ黒になりました。

いや~疲れた!

 

これが

 

きれいになりましたでしょ!。

見えない背面を清掃しただけ。

そういうことになりましょうが、実はアップライトピアノの音が響くのはこの背面の音響板。

鍵盤はスイッチではなく「鍵盤」です。

鍵盤を弾くことでいかにこの音響板を響かせるか、これがピアノの演奏というものです。

なので、こういう作業こそ大事にしております。

 

次いでピアノの内部。

アクションも鍵盤も外しました。

実はお預かりする一年ほど前に御実家にてピアノの調律をなされたそうです。

なので、鍵盤を外した棚板は比較的きれいでしたが………

やはりありました!

お宝(10円玉)を発見!

掃除機掛け&エアーガンでの埃とばしを繰り返し、弦・ピン磨きによる鉄粉をまた掃除機&エアーガンで除去。

この作業(に限ったわけではありませんが)、とかく埃が飛び散るため、作業そのものの写真がなかなか撮れません。

いずれ動画でも撮ってお見せしようかと思いますが、いかんせん埃の飛び散りようはなかなかすごいです。

しかし、エアーガンで吹き付けるとほんと隅々まで綺麗になりまして、すっきりします。

 

セミ・オーバーホール KAWAI BL-71  ①  我孫子市S様  遅くなりまして申し訳ございません!

すっかり秋めいてきました。

 

この度ご紹介するのは KAWAI BL-71 のセミ・オーバーホールでございます。

 

茨城県牛久市のご実家におうかがいし、お任せいただいのが10月1日。

ピアノのお引取りが10月22日。

で、すっかりひと月以上経ってしまいましてブログにするのが遅れ、誠に申し訳ございません!

 

でもしっかり作業は進めていますからどうぞご安心を。

 

さてさて

慌てたせいか全体写真がありませんが、早速分解してみました。

カワイのBL-71。

いわゆる「仏壇」と業界では呼んでおりますが、

よくあるアップライトピアノは鍵盤蓋を開けると譜面台がついておりますが、

このモデルはわざわざ楽譜置きが鍵盤蓋と別についております。

グランドピアノと同じ高さでが楽譜がおけるため、演奏姿勢が良くなります。

地味ながらこれは大変良い設計思想だとおもいます。

 

細かくチェック。

ちょいちょいと小傷があります。

真ん中と右の写真は譜面台の可動部のキズになります。

パッキンが劣化し、むき出しになったネジの頭がこすられて塗装面を削っていました。

 

右側面とピアノの背面になります。

見えずらいところではありますが、右側面の下端は木部が削れていました。

 

こうした傷は目立たないよう補修しておきます。

 

作業の段取りは

① 塗装面の付着した汚れ落としと背面(音響板)と内部の徹底清掃

② ピアノ内部の弦、ピン、ペダルなどの金属パーツの研磨

③ 塗装面のバフ掛け(磨き上げ)

④ 鍵盤上面の研磨

 

その後にピアノ本来の可動部の調整として

⑤ アクション・ハンマーのファイリングや可動部のチェック、調整

⑥ 鍵盤の傾き・高さ・深さの調整

⑦ 他、各部調整 (ピアノの整調作業)

 

最後に音律を整える

⑧ 調律

という流れになります。

 

では続きは次回!

販売用ピアノ  ヤマハ U3M

ピアノ調律スケルツォではリニューアルしたピアノも販売しております。

 

この度ご紹介するのがヤマハ・U3M。

もともと外装がすごくきれいでほとんど傷がありません。

ですが、商品化ということで一から外装の磨き直しからはじめております。

 

完成するまでの写真を順次アップしていきます。

ご興味あるお客様、いらっしゃいましたらご一報くださいませ。

 








セミ・オーバーホール YAMAHA U3H  ④  柏市S様 御納品!  (千葉県印旛郡栄町の御実家より引き取ってピアノの整備)

ピアノクリーニング。

いつもは作業完了時点でブログは終了するのですが、今回(本日夕方納品)の際、ちょうど学校から帰ってきたお子様方もいて、喜んでくれる姿を目の当たりにしました。

 

「ピアノも綺麗になったし、おじいちゃん・おばあちゃんも喜んでくれるね。」と仰ってましたので、この度は納品後の御宅でのことをブログにしました!

 

 

お姉ちゃんと一緒に二人で早速演奏!

嬉しそうに

楽しそうに

ピアノを弾いてくれましたー。

 

 

 

 

お姉ちゃんはママに「早くピアノ教えて!」とせがんでいていましたね。

 

 

 

 

 

というわけで無事に納品が終わりました!

ピアノの練習、がんばってね!

 

S様 この度は誠にありがとうございました。

 

 

 

  

   ■■|■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■|■

 

      ピアノ調律スケルツォ ♪♪♪ 

         ホームページ   http://www.scherzo12.com/ 

  

          Add         〒277-0942 千葉県柏市高南台3-8 

          Tel          04-7157-4781

          Mail          mail@scherzo12.com

  

   ■■|■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■|■

             

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セミ・オーバーホール YAMAHA G3E-127万台 ②  山武郡H様 (御自宅のお建て替えの間にピアノのクリーニング)

さてさて、前回からの続きです。

 

譜面台の写真ばかりですが、

そうそう、これ、ネジが固着して外すのに苦労したことを思い出しました。

 

ピアノの大屋根のまくりや、譜面台などの蝶番は木目の年輪方向に木ネジで締める必要があるため、小さい5㎜くらいのネジを多く使って固定しています。

この小さい真鍮ネジがうかつに回すと折れてしまい、これが厄介なことにつながります。 なので、錆などで固着したネジははんだごてで温め、ドライバーを介して小さい金づちでトントン叩いてから慎重に外していきます。

 

はぁ~、無事にすべて外せた!

 


弦やピンの磨き入れ。

鉄粉の飛び散る作業です。

 

ボディ外装、内部の清掃および金属パーツの研磨が終わると今度はアクションの整備に入ります。

 

 

 

弦溝も深くしっかりファイリング。

黒鍵、色の剥がれが気になりましたので黒塗料で塗っておきます!

 

  

   ■■|■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■|■

 

      ピアノ調律スケルツォ ♪♪♪ 

         ホームページ   http://www.scherzo12.com/ 

  

          Add         〒277-0942 千葉県柏市高南台3-8 

          Tel          04-7157-4781

          Mail          mail@scherzo12.com

  

   ■■|■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■|■

             

 

セミ・オーバーホール YAMAHA G3E-127万台 ①  山武郡H様 (御自宅のお建て替えの間にピアノのクリーニング)

H様。

2台目の作業もつつがなく終了いたしました。

このブログでの報告がすっかり遅くなってしまいもうしわけございません。

 

お預かりしましたヤマハ・G3の2台目の作業につきましてご報告申し上げます。

前回は製造番号が276万台(1979年製)でしたが、こちらは127万台(1971年製)のピアノ。

 

前回のG3・276万台と同様、しっかり磨き上げました!

外装磨きはこちらのほうがわずかに傷も少なく磨きやすかったです。

 

 

 

 

グランドピアノの磨き入れというのはとにかくこの譜面台の磨きが大変です。

譜面置きのフェルトや蝶番は全部交換です。

 

 

  

   ■■|■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■|■

 

      ピアノ調律スケルツォ ♪♪♪ 

         ホームページ   http://www.scherzo12.com/ 

  

          Add         〒277-0942 千葉県柏市高南台3-8 

          Tel          04-7157-4781

          Mail          mail@scherzo12.com

  

   ■■|■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■|■

             

 

 

 

セミ・オーバーホール YAMAHA U3H  ③  柏市S様 完成!  (千葉県印旛郡栄町の御実家より引き取ってピアノの整備)

このブログをつけている6月28日の時点ではすっかり梅雨が明け、猛暑日となっております。

 

もうなってこった! と言いたくなるほどの暑さですがスケルツォはめげずに頑張っております。

 

昨日調律で訪れた筑波~牛久。

帰りに寄り道した牛久沼での写真です。

鳥たちがのんきに水浴び。

かわいいもんですなぁ。

文鳥を飼い始めてから鳥を見ると見過ごせなくなってしまいました。

 

そういえば、うちの近所でも、また訪れた先のつくばでも鶯の鳴き声が。

私だけかな、今夏はやたら鶯の鳴き声をよく聞きます。

 

と、さてさて。 

S様のピアノの仕上げになります!

概ね磨きやアクション、鍵盤の修理を終え、組み上げていくところです。

 

 

鍵盤押えのフェルト、もともとは深緑色のフェルトでしたがちょっと虫食いがあったため、今度は赤のフェルトに張替えさせていただきました。

かっこよくなりますよー。

楽しみにしていてくださいね。

 

 

そして最終調整の整調、調律、整音の作業となりまーす!

バランスパンチングの虫食いもあったことでそちらも全交換。

鍵盤の間隔や傾きの調整、鍵盤の高さをそろえる(ならし)と鍵盤の深さ調整(アガキ)と鍵盤の調整からはじまり、打弦を担うフェルトハンマーの動きを調整する工程は楽に20を超えます。

 

 

 


そういえば、このU3Hですが、小口が黄ばんでいたため交換しようと小口剥がしを試みるや、剥がれない…  

まさか、と思いきや 300万台以降のU3Hは小口の圧着が非常に強く容易には剥がせないことを作業を始めてから思いだしました。 

これはホントにトホホなことでございます。

 

ということで、お世話になっている水戸ピアノさん工房へお邪魔し、特殊作業工具をお借りして無事交換をいたしました。

 

水戸ピアノ様、いつも本当にありがとうございます。

ピアノ談義も楽しく、ついつい話し込んでしまうのが常ですね。

 

 

しっかり完成!

外装も内部もそして「音」もしっかり磨き上げました。

埃が付かないよう業務用ラップを巻いて御納品に備えております。

 

 

S様、この度はありがとうございました。

お届けをどうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

 

  

   ■■|■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■|■

 

      ピアノ調律スケルツォ ♪♪♪ 

         ホームページ   http://www.scherzo12.com/ 

  

          Add         〒277-0942 千葉県柏市高南台3-8 

          Tel          04-7157-4781

          Mail          mail@scherzo12.com

  

   ■■|■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■ |■■■|■■|■■■|■■|■